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おひさしぶりのブログです [旅行記]

長らく更新を怠っておりました。

怒り肩日記 ゆうじでございます<(_ _)>

みなさま、お元気ですか?

Twitter、Facebookと、巷に色んなツールが溢れる中、
「自分の思うことを書く」
というのが、ちょいわからなくなっておりました(笑)

書く、というのは考えること。

足を止めて自分を見つめる、
そんな時間を忘れていたのかもしれませんね。

ボチボチと、また書いて行こうかなと考えております^ ^


最近、実家の方でパタパタと動きがありまして。
3月、4月と熊本に戻りました。
とりあえず、そんな話題でも。

九州新幹線で帰りまして。
さくら はいいですよー。
シート、ゆっくりしてるし。
昔は無かったんだよ…? 学生の頃とか(笑)
4時間程で実家に帰れる時代になりました^ ^

でまぁ。
熊本といえば、くまモン。
ゆるキャラですが、その活躍ぶりは全然 ゆるくない(笑)
みなさまもあちこちでお見かけのことと思います、が。

当然、地元での推しっぷりはすごいわけです。
さすが、営業部長。地方公務員にしちゃ目立ち過ぎですが。

今回見た一つは、
レンタカーです!

HONDAのフィットなんですが、
エンブレムまでもが くまモン!
内装も凝ってる!

……誰が乗るのか、借りるのか。

私の想像を超える 地元愛。

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どうでもいいんですが、
くまモンのイラストでね、【後頭部】、があるんです。

真っ黒な小山ですよ?(笑)
ただね、真っ赤なほっぺがはみ出してるんです。

病院の待合室で見たのですが、
不謹慎にも爆笑しそうになり、慌てて目を逸らしました…。

気になる方は、画像で探してみてください^ ^
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済州島写真集・その3 [旅行記]

最終日。
8/30には、飛行機に乗る前にショッピングに行くことができました!

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Eマート。
日本で言うAEONみたいな感じです。
食料品から衣料品、おもちゃ、本、DVD、家電まで、何でもあり。

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疲れすぎ、くらっち。

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仲良し2人組。色白、A型、同い年。
似てないがよく似ている。

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お疲れジャッコ。

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順応度抜群の柴ちゃん。

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ミランオンニの息子さん、タビニ。

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出発ロビー。

濃くて長くて短い旅でした。

長々とブログに書きましたが、今回はこれで筆を置きます。

以後の我々Mayに、この経験がどう反映されるのか?
乞うご期待。

次回のMay公演は、2010年11月19日~21日、大阪は日本橋、2ndにて。
「晴天長短」でお会いしましょう!!

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済州島写真集・その2 [旅行記]

さて、今日は町で目についたものを。

まずは皆さんおなじみ。
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コンビニです。今回は行く暇がありませんでしたが・・・。

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なんでか屋根を被ってるんで、かわいらしい、配電盤。

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ポスト。
これも形がかわいらしかったので。
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済州島日記 写真集・1 [旅行記]

さて。
済州島で見たあれこれ。
たくさんありますが、ゆうじの怒り肩日記的なものをチョイス。

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「わさび」です。やはり、日本のものほどツンとはしません。
韓国の方は、びっくりするぐらい大量に醤油皿に入れます。
効かないからかなぁ。

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続いて、コカコーラ社の缶コーヒー、ジョージアです。
どうです、見た目はブラックかエスプレッソ風。あまり甘そうに見えないでしょ?
しかし、激甘です。

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遅ればせながら8/29済州島日記・その4 [旅行記]

はてさて、かなりのお久しぶりです。
いい加減にしないと、現実と日記?が追いつきません。
いい加減にします、はい。

前回は、8/29日のステージからの想いを書きました。

当然ですが、その後は大打ち上げ大会 in 済州島。
まぁ、簡単に言えば関係者一同による大騒ぎです。

やはり字幕の効果があり、
皆さん「碧に咲く母の花」をかなり理解してくれたようでした。
「いい話だった!」と涙ぐみ、すぐに乾杯の嵐。

はぁ・・・良かった。
来れて良かった。
見せることができて良かった。

一番心に残った言葉は、4.3記念館のオ スグさんのものでした。
彼は、私達が4.3記念館を訪ねた事を記憶されてました。
「あんたの事を覚えてるんだ。熱心に話を聞いてた、細い子だって」
お酒で真っ赤になった彼は、上機嫌でそう話してくれた後、
目に涙を溜めて、私の手を握って言いました。

「今日の作品を見た済州島人の気持ちがわかるか?」

それは、私の中に収めきれないほど大きい言葉でした。

拙い言葉で付け加えるなら、
「知らなかった。ごめんな。」というニュアンスを含んでいました。

「晴美」というキャラクターの存在意義を、改めて感じました。

会場で声をかけてくれた人たちが、私を(晴美を)見て言葉にできなかったことは、
こういう言葉だったのかもしれません。

打ち上げ会場は大合唱。

歌って踊って楽器を鳴らして歌いまくる。

やがて近所の方に「うるさい」と注意され、やや静かになる。

途中から、私は稽古場の外でタバコを吸っていました。
さすがに(ホームシックとまでは言いませんが)
一人になりたかったのかもしれません。
さっき頂いた言葉が大きすぎて、考えたかったというのもあり。

やがてだいぶ酔っ払ったミランオンニが私を見つけて呼ぶ。
いつのまにか志保ちゃんも来ている。
ミランオンニは、雲行きが怪しくなった空を指差し、
「明日飛行機、飛ばないよ」とニヤニヤしながら言っている。

※不思議なもので、自分は韓国語が話せないのに、
 この人が言っていることはわかる・・・気がするのです。

「ユウチ、済州島に残れ。」
私が答えずに笑っていると、重ねて
「ここに皆で住んだらええねん。」と言う。

だいぶ酔っ払った志保ちゃんに、ミランオンニの言葉を伝えると、
「住む!住む!」と連呼。
そして英語で「私はそうしたい!」と訴える。

ニヤニヤしながら「ユウチ~」と私の名を呼び、手招きをするミランオンニ。
「ミランオンニ、ゆうじさんはナンピョン(旦那)がいるから返事しないんですよ」
「あ~ナンピョンかぁ」
「旦那さんも連れて、ゆうじさんもそうしたらええねん!」と叫ぶ志保ちゃん。
いたずらっ子か、アンタ達は。
とりあえず、英語で「You are so wicked!!」とだけ答えておいた。
 
わかってるねん。
明日には、ここにいる皆、それぞれの町に帰るから、ミランオンニは寂しいねん。

でも、どうしても、冗談でも言えなかった。
ここへ来て、自分の国籍を痛烈に思い知らされて、
相手のアイデンティティを想うようになって、
「済州島においで」て、声をかけられて。
どれだけ懐の深い言葉か。
逆の立場になった時、「うちにおいで、日本に住みなよ。」と言えるのか?

言えない。

どんなに「頭が固い」と言われても、言えない。
たぶん「うちにおいで」と私が言えるようになるまで、
私は笑って解らないふりをするんだ。


何だか湿っぽくなってしまいました。
次回は、写真集にします。

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済州島日記・8月29日 その3 [旅行記]

8月29日 3回目

※この3回目は、舞台の裏側というより、公演中の役者の裏側を書いてます。


ご飯を食べて、着替えたら、考える暇もなく本番。
客席の数を数え損ねたが、100席は超えていたと思う。

客席の間で出番を待つ。
お客さんがゾロゾロと入ってくる。
椅子が足りなくなり、ミランオンニが増席している。
三方を囲まれていた舞台が、ちょっとキュッと小さくなる。

さすがに衣装を着ているので、お客さんは私を放置してくれる。
やっと独りになれたのかもしれない。

スタート。

柴ちゃんと民樹が挨拶に立つ。
金君が、お客さんに宛てて書いた手紙を、柴ちゃんが読み、民樹が訳す。
私は目線を落として、ずっと手を合わせていた。

つくづく私は日本人だな。
お寺の孫娘が染み付いてるな。

そうやって意識を集中しながら、
この姿、お墓に手を合わせてるみたいやなぁと自分につっこんだりしていた。

手紙の中で、我々のことを説明している。
10人でやったこの芝居を、今回は8人でやります。
うち、6人は日本人です。
彼らは強制されたのではなく、すすんで一生懸命言葉を覚えて来ました。
皆さん一緒に楽しんで下さい。
4月とは違い、金君の言葉に涙が出ることはなかった。
ま、泣いてる場合でもない。

やがて拍手の中、民樹がハケて、柴ちゃんが一人、語り始める。
お客さんはとても好意的に柴ちゃんと、続いて現れたジャッコの台詞を聞いている。

ここから先は、出演していたので、冷静に書き綴ることはできないかな。
(役柄上、前半終わってハケてきたら、二度と袖には戻らなかったので・・・)

簡単に書こう。
前半の歌を歌うシーン、済州島のお客さんはノリが良かった!
積極的に歌に参加してくる。
こんなに皆ニコニコしてるのに・・・やがてパラ(銃声)がこの空気をぶっ壊すんだけど。
パラが会場内に響き渡った瞬間、客席が静まる。
狙ったとおりの効果があったみたいだ。

着替えて「晴美」となる。
舞台の上で、海を眺めるように客席を眺める。
食い入るように見てくれているのが分かる。
ここから先は日本語だ。
我々はどこまで勝負できるのか?

「晴美」になってからは、もう役者「木場夕子」は意識下にある。
いなくなるわけじゃないけど、晴美の邪魔をすることはない。

役者の背後にある意訳された字幕と、ステージを交互に見てくれているのがわかる。
字幕のお姉さんの為にも、なるべく丁寧に台詞を言う。

「晴美」は、日本では「お客さんの延長上」にいる人物だ。
在日の方にとっても、日本人にとっても。
それは、晴美がどちらの要素も含む近しい人物だからだ。

それが済州島では、お客さんにとって「身近にいない人」に逆転する。
彼女をどう受け止めるんだろう?

最終、済州島のシーン。
愛淑がいないので、海女役は民樹と京枝の二人だけだ。

演出の金君の想像通り、済州島のお客さんは、
晴美に向かって、海女と一緒になって歌い出した。

「歌え」と言われる晴美がステージ上で、いや済州島で一人ぼっちになった。

それは想定していたより、はるかに大きいうねりで、
意識下のはずの自分までもが「うわぁ・・・」と心動く。

Vi-codeの時より、もっと本能的な部分で涙が出た。
芝居って、追体験だと思うけど、今回のはリアルだ。

民樹の歌がいつもより上ずっている。
きっと、このうねりに皆もぐっときてしまったのだと思う。
それをきっかけに冷静になった。
最後まで丁寧に丁寧に・・・。

暗転が明けて、拍手の中で挨拶。
さっきまでボロボロ泣いていたが、それは晴美。
木場夕子は笑っていた。
もちろん終わった、という安堵もあったけど、さっきまでのは「お話」だから。

長短の中、パラをケンガリに持ち替えて、サンイッさんが場を盛り上げる。
お客さんもぞろぞろとステージに出てきて踊ってくれた。
作品が昇華する、ってのはこういう事かもしれない。


全てが終わって、さあ片付けようという時に、知り合った沢山の人に話しかけられる・・・
衣装のまま笑顔で答えると、皆、私を見て泣いてしまう。
どうやら「晴美」に何て言ったらいいのか、わからなくなっている様だった。

済州島の方々が、今日の在日の方々を思って流した涙だと思った。

そんな余韻の残る会場で、関係者の皆さんが、手早く撤収を始める。
出演者が、それぞれお客さんと話をする間に、撤収は着々と進み、
着替えも済ませてない我々が、最後に残った。
「早く、早く!」
皆、とりあえずカバンに突っ込む。

この後は、大打ち上げ大会。
どう考えても朝までコース。

写真は、直前に知り合ったキン イルシッさんから航路-ハンロ-に頂いたお花。
いいともみたい!と言ったのは民樹。
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済州島旅日記・8月29日 2回目 [旅行記]

1ヶ月経っちゃった!!
あかん、ほんまに早よ書かな。


さて、8/29編、第二回。

18:00スタートの本番に向かって、準備中。
まずはSE(効果音)の話。

※前回も断りましたが、いつもなら、舞台の裏側については書きません。
 この済州島公演に関しては、旅日記の一環ということで。
 あんまり裏側を知りたくない方は、飛ばして下さいね。

この「碧に咲く母の花」という作品は、
和やかな前半に「銃声」が鳴り響いて、物語が急展開していくのですが・・・。

これら銃声やBGMを、MDと、CD-Rと、USBメモリに入れて持って行きました。
単純に、韓国の機器で再生できるかわからなかったからです。

で、実際の話、スピーカーから、BGMと同じように銃声が聞こえると、音が遠い感じ・・・
ちょっと迫力に欠けるわけです。

※7月にVi-codeさんで上演したときは、サンプラーを使い、
座長が客席の後ろからタイミングを合わせて出していました。

音響を担当してくださったサンドンさんの提案で、
「パラ」という済州島の楽器(小さいシンバル)で、銃声を表現することに。

このパラを奏でて下さるのが、ノリペハルラサンで、いつもケンガリを担当しているサンイッさん。
台本をチラッと読み、「お客さんをドキッとさせたい」とこちらの要望を伝えると、
「わかった、任せとけ!」と引き受けて下さった。

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柴ちゃんの動きに合わせて数回練習すると、「もう大丈夫!」とおっしゃる。
さすがやなぁ、ありがたいなぁ・・・と感心していると、
5分と経たぬうちに、終わった終わった、とばかりに缶ビールをグビッ。

前言撤回。
でも・・・あかん、こっちが笑ってしまう。

舞台となるスペースには、布を一枚敷いた。
これで舞台と客席の境目ができた。
ハルラサンが、マダン劇の時に使ってる布だそうだ。
中央に一箇所だけ、バミリ(しるし)を付ける。

舞台の体裁を整え、頭飾りをし、音響さん・照明さんときっかけ合わせ。

袖幕を引いた時点で、サンイッさんが「舞台が見えないぞ!」と抗議するが、無視。
あなたとパラは、お客さんから見えちゃダメでしょうが(笑)

※頭飾り・・・舞台上や袖中を、舞台が始められる状態にする、という舞台用語。
 大道具・小道具・衣装なんかを準備する、ということですね。

民樹は音響・照明のブースで、細かい指示を出すため、彼女は台詞のみの参加で通していく。
字幕のお姉さんも、台本をちらちら見ながら、追いかけてくれる。

客席は三方。Vi-codeよりもずっと広い舞台。

舞台への進入スピードは?
どっちを向いてこの台詞を言う?
台詞のスピードは?
どこからハケる?
小道具はどう処理する?

時間が無い中、演技しながら各自が頭を働かせる。

仕込みを手伝ってくれたトッちゃんやソンジ君達が、じ~っと見ている。
どうなんだろう。まず、解るのかなぁ。

きっかけ合わせが終わったのは、17時前。
19時には開演の予定だ。
今からゲネプロをやるとなるとギリギリだ。

ちょっと時間が空くが、各自頭飾りをしたら、着替えて、その時を待つことになった。
不安が無い、と言ったらウソになるが、妙に腹が据わっていたのも事実。

舞台に敷いた布は、我々がその上で動き回ったことでズレまくり、バミリの位置も無意味になっていた。
日本のスタッフと公演するときにはありえんなぁ。
このしるしを頼りに演技していたジャッコと私は爆笑。
くらっちはこれを頼りに椅子を置くので苦笑い。
ソンジ君と柴ちゃんが、緑色(何故この色?)の布テープで、布を床に留めていく。
あかん、笑ったらあかんけど、くらっち、自力で頑張って。

気付くと、舞台の真ん中にお面が転がっている。
柴ちゃんのだ。
ちゃんと頭飾りしなきゃ、と言うと困った顔で、
「いや、したんですけど・・・僕の小道具で遊んではるんです」という。

・・・そう言えば、通しの最中、誰もいるはずのない場所に、
お面を被って銃を担いだヒョンチョルさんがいたなぁ・・・。
演技中だったから、意識の中で見て見ぬフリをしたけど。

もう悟った。ケンチャネヨだ。
願うのは、本番の直前に、遊ばんといてね。
遊んでもいいけど、元の位置に戻してね。

ミランオンニが「ご飯だよ」と呼びに来る。
あ、じゃあこの準備が終わったら・・・と言うのだが、却下され、急かされる。
とにかく、一にも二にもご飯。大事な儀式なんだ。
もう誰も逆らわない(笑)

楽屋に、衣装に着替えた柴ちゃんが残っていた。
ご飯は?と聞くと、食べれないと言う。

さっきの通し稽古で、冒頭、彼が一人で喋る「済州島弁の台詞」が出てこなかったことが、
彼を追い詰めたみたいだ。

でも、食べないと「食べろ」って言われるで?
「隠れときます。」

隠れないと独りにもなれない過酷な環境、あぁ済州島(笑)

ハルラサンの事務所で作られたご飯が、出前サービス状態。
サバのピリカラ味噌煮込みとスープ。
チャガルチのメンバーも、スタッフも一緒だ。
私を見て、トッちゃんが白飯をもりもりよそってくれる。
さすがに「ハーフ、ハーフ!」と叫んで半分盛りにしてもらった。
正直ここまできて、迷いも何もないが、ご飯くらい好きに食べたいよぉ!

今思えば、これが私なりのホームシック?だったのかもしれない。
わりと我慢できる(ってか鈍い)方ではあるんだけど、
さすがに直前まで「集中」できないとね~。

ある意味、強くなりました。ほんとに。

では、次回へ続く。
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やっと8/29の旅日記・その1 [旅行記]

さて、ついに本番当日の朝!!

いつもならば(日本ならば)、小屋に入る前日までびっちり稽古し、
小屋に入れば、きっかけ合わせ→ゲネプロと、
作品の世界観から離れることはないわけです。

しかし、ここは済州島。
27日の朝に、皆で「台詞合わせ」を一回やっただけ。
カルチャーショックな日々に、作品からはすっかり離れておりました。

昨晩、民樹と京枝が「済州島弁の台詞を確認」してたのは記憶にあります。
(私は寝ました…)
もちろん、台本は持って行ってたけど、読む暇なし。

私はまぁ、ほとんど日本語なんで良いんですが…
(あ、自己責任において良い、という意味です。)
柴ちゃんやジャッコの台詞は、作品の冒頭で「韓国語」。しかも済州島訛り。
緊張しないわけがない。

私個人としては、舞台の裏側までブログに書くのは、
何だか「お客様」に対して失礼な気がして、気がひけるのですが、
今回は旅行記の一端として、書こうと思います。
こいつは舞台の裏側で、こんなこと思っとるんだな、ぐらいでお楽しみ下さい。


29日の朝も、いつも通りにがっちり朝ご飯。
今日の食事当番は、チャガルチ。
「俺は韓国で一番酒に強いんだ!」と豪語するトッちゃんが、一人で朝ご飯を作ってくれている。
どっちかというと、昨晩、散々飲んでいたトッちゃんが、ちゃんと起きていることに感動。
「今日は航路の本番だ!お前たち頑張れよ!」という熱い思いが、彼を動かしているらしい。

すんごいありがたいのだが、毎朝食パン一枚と玉子ぐらいしか食べない私には多い。
(朝からキムチポッカ・白ご飯・赤いスープ、とかなり刺激的…。)
まして4日目。
皆、無表情でご飯を食べている。

韓国の人は、がっちり&きっちりご飯を食べる。
「ご飯を食べないと、パワーが出ない」と思っている。
本番前に、緊張でご飯が食べられない、とか全く理解されなさそう。
金君が済州島へ行ったら、カツオのように耳を引っ張られ、食卓に付かされるであろう。

ガツガツ食べない我々を見て、トッちゃんは悲しそう。
ごめんよ。これが異文化さ。ごちそうさま。

ワゴンで会場へ移動。
のんびりと仕込が始まる。

10:30集合なのだが…、
照明を担当してくれるはずのチャンフニさん(ハルラサンの役者さん)が来ていない。
が、それを見越して、いつもハルラサンの照明を担当しているおじさんが来て下さり、
ちゃっちゃと仕事を進めている。
字幕用の映写機もまだ到着していない。

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金君が作ってくれた幕を吊って、字幕の位置を決めて、照明を調整して、
舞台が空いたらちょっとぐらい返し稽古できるかな~・・・なんて期待は外れ、全てが当日合わせ。
普段のMayではアリエマセン。
でも、こっちからスタッフを連れて行ってるわけでもないし。
イライラしても仕方ない。

照明でほほう!と思ったのは、MAXまで明るくしてもらっても、暗いこと。
電圧が違うから?(※日本は、100V。韓国は220V。)
もちろん、客として暗さに目が慣れれば、気にはならないとは思うけど。
日本でやってる「目つぶし」的なことは、ちょっと無理っぽい。

2時前に、遅いお昼ご飯になる。
「出前」と聞いていたのだが…。

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小ホールのロビーに、机と椅子が用意され、普通に食器が並んでいる。
日本の弁当箱とか、店屋物とは比べ物にならない副菜の多さ。
ご飯…食べることを、すごく大事に(当たり前に)考えてるんやね。

「残すなよ」と言われて、必死で片付ける。
あ、もちろんとてもおいしかったんだけど。
気付けば、こちらのスタッフの皆さん、食べ散らかして残している!

※こっちのご飯屋さんは、、食べきれない程のご飯を用意するのが当たり前みたいです。
 それがおもてなし、というやつなんでしょうね。昔の日本の田舎もそうですが。

いつもなら、ゲネプロを始める前くらいの時間なのに、この余裕というか、空気。
照明担当のチャンフニさん、いつの間にか一緒に、ニコニコご飯を食べている。
ケンチャネヨです。

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ちょっと話はそれて、字幕の話。

パワーポイントで作成された字幕を、役者の日本語台詞に合わせて字幕係がクリックし、
映写する、という方法でやりました。
今回は、ぎりぎりでしたが、うま~いこと、
「昔、日本に住んでいて、東北の大学でバイオテクノロジーかなんかの教授でいらした」
お母さんが見つかり、この字幕係をお願いしていました。

今回、その作業を目の当たりにして、やっと何が大変なのか、が解りました!

つまりですねぇ、金君が書いた「碧に咲く母の花」という作品は、日本語なわけです。
しかも、大阪弁。
これを何回も、色んな方の添削を重ねる形で「翻訳」して頂いたわけですが、
この翻訳された台本で、向こうの方に伝わるのは、話の骨子。

もちろん、日本語が解らないスタッフは、話の流れを把握した上で、
自分の作業に都合が良い「きっかけ」を探せばいい。

しかし、この字幕係のお姉さんは「字幕用にさらに短く意訳された台詞」と、
目の前の役者が話す「大阪弁の台詞」を、頭の中でリンクさせながらマウスをクリックしてゆく、
というハイレベルな事を、当日合わせでやってくれたのです!

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ほんまにありがとうございました。

それから、翻訳作業でお力を貸して下さった皆様、ありがとうございました。
文化が違うと、ストレートに訳す事も難しいんですね…。

どういうことか簡単に書くと、韓国では目上の方に対して、タメ語を使うことは絶対に無いわけで。
もちろん日本社会でも、一般常識としては使いません。
でも、その場にいない目上の人のこと(例えば悪口や皮肉)を言うときや、
家庭の中で父母に向かって、遠慮ないモノの言い方をすることはあるでしょ?
まして「晴美ちゃん」は、大阪の下町育ちの設定です。

日本語で暮らす私には、その大阪弁のズケズケ感をそのまま伝えられないのが、
ちょっと残念でしたけど。

だいぶ長くなりましたね。
一息ついて、また次回。
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お久しぶりの旅日記・8/28編 [旅行記]

さてさて、すっかり日があいてしまいました。
季節も一気に変わりましたね。
肌寒い。
皆様、お体大切に。

振り返ってみると、済州島に行って、約一ヶ月!
早く書かなければ、私の記憶が(笑)


では、改めまして、8/28の夜。
昨晩のマダン劇会場そばの小ホールへ。
今日は、劇団チャガルチのお芝居だ。

芝居の他に、もう一つ楽しみなことがあった。
4月に仲良くなった、劇団コルパンのセッちゃんという子が、
私達に会うため、わざわざ釜山から済州島へ来てくれているはずなのだ。

会場前で、セッちゃんとカンちゃんに会う。
4月のメンバーは大喜び。
残念ながら、彼らは明日帰ってしまうので、私達の作品を観られない。
とても残念がっているが、会いに来てくれただけ、嬉しいよ。

前回来たときも、この会場でチャガルチのお芝居を観た。
スナフキンのように、帽子とマントで顔が判らない、アコーディオンの楽士が、
非常に印象に残った劇団だ。

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チャガルチのお芝居は、ハルラサンのマダン劇に比べれば、現代劇だ。
しかし、楽士もいるし、仮面も使う。
やはり言葉が解らないので、詳細な設定が理解できないが、
ある家族をピックアップし、時代が溯っていく。

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私達と仲良くしてくれているトッちゃんが、おっさん→青年→子供、と若返っていく。
次々と着替えて現れる役者たちが、キャラクターを演じ分けていく。

一番びっくりしたのは…アコーディオンを弾いていたのが、女性だったことだ。
(4月に観た時は、楽士はお兄さんだと思い込んでいた。)
スジンさん、という身長が180cm近い、親切な女の子が、
長い髪の毛を隠し、仮面をつけて舞台狭しと動き回っている。

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う~ん、芸達者。
私達が出会った役者達は、何かしら芸を持ってるなぁ。

芝居が終わって、林さんや京枝に内容を聞いてみたが、二人とも細かいところが解らない、と言っていた。
釜山(プサン)の方言が、理解できなかったんだそうだ。

まぁ、日本に置き換えても、方言の?はあるもんね。

芝居が終わって、稽古場に帰ると、宴は始まっている。
三つの劇団のうち、二つが終わったのだ。
当然の事ながら、彼らはたっぷりお酒を飲むつもりである(笑)

セッちゃんとカンちゃんも一緒に来ている。
お土産として、「ボクサー」「晴天長短」のDVDを渡す。
彼らもコルパンのDVDをくれた。
日本に帰ってからの楽しみだ。

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セッちゃんは、すでにべろべろに酔っ払っている。
よほど柴ちゃんに会えたのが嬉しかったんだろうな。
彼は若いから、というのもあるのだろうが、英語を使う。
カンちゃんは、知っている限りの日本語を尽くして話してくれる。
コミュニケーションを取りたくて、歩み寄ってくれているのがありがたい。

宴が絶好調の中、セッちゃんはコロッと寝てしまった。
嬉しくて飲みすぎて寝てしまう姿は、子犬のようだった(笑)

名残惜しいけど、明日は我々の本番!
気を緩めず、されど全てケンチャネヨ精神で。
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8/27 その3 ノリペハルラサン [旅行記]

さて、夜ご飯を食べたら、会場へ。

なんと野外だ。
昨日は何もなかった広場に、ロの字型にテントが建っている!
ロの字型、ということは…そう、真ん中は屋根が無い。
そこがステージだ。

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雨足は少しづつ強まっていく。
しかし、準備する彼らは笑顔である。台風がどうしたって勢いだ。
彼らの心意気に、客席もその気になる。
雨の中、楽器を鳴らして歌を歌い、客席から客を連れ出し、踊らせる。
この感覚を何と言う??

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残念ながら、ストーリーは良く解らなかったのだが、
4方向全ての客をいじるもんだから、油断はできない(笑)
ジャッコとくらっちが、連れ出されてずぶ濡れだ。

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夢中でデジカメのシャッターを切ったので、ものすごい枚数撮ってしまった。
一部をご紹介させて頂く。

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柴ちゃんは移動しながら、i-phoneで動画を撮っていた。
あんたはエライ。

最後には、長短(チャンダン。向こう独特のリズムというところ)で、客をステージに誘い出す。
せっかくのこの時間。
写真撮ってるだけじゃもったいないので、カメラを置いて積極的に踊りに行く。
全員が笑っている。

今思えば、雨が演者と客を一種のトランス状態にした、と思う。
こんな経験は、したくてもできない。幸福な時間でした。

終わったら、即撤収!
こっちの撤収は早い!速い!
我々も手伝うが、ほとんど役には立たず…。

事務所に戻ると、宴会。即宴会。
もう慣れた。
マイペースにつまみを頂くことにする。

民樹に呼ばれる。
ハルラサンのOB(現役?)、ユンシッさんが呼んでるんだそうだ。
顔を、目を見て思い出す。前回も、話しかけて下さった方だ。
だいぶ酔っ払ってはったけど…前回も…。
「前回と違って、今回はどうだ?」
まぁ、そんな感じの事を聞かれた。(曖昧ですいません)
「寂しい思いはあるけども、今回はもう迷いは無いです」
そう答えた。
ユンシッさんは、うんうん、と頷いてマッコリを飲んでいた。

※そうそう、私は訳しやすいかな~と思って、わざと「です、ます」を抜いて話してたんですが、
 翻訳する民樹や京枝は、目上に対しての言葉遣い(これは韓国語では、絶対的ルール。)を、
 わざわざくっつけてくれてたようです。私の考え方は、英語的な発想でしたね。
 気を遣わせてすいませんでした(^_^;)

そんな真面目な話も、どこへやら。
やがて宴は酔っ払いの集団と化し、歌ってるうちに、服を脱ぎだすユンシッさん。
音響担当のサンドンさん(歌手)も、ギターを縦に抱えてだみ声で歌いだす。
彼らのパワーを目の当たりにする。
酒を飲まない(飲めない)私には、彼らと同じところに行く術が無い。
昔はそういう自分をちょっと寂しく感じた。
今は、徹底的に観察するつもりだ。
もちろん、もって帰る為に。

12時過ぎ、一台の車にぎゅうづめになって帰宅。
今日はちょっと早いぞ!

お風呂の順番を待つ間、梅こぶ茶を飲む。
熱中症対策と、前回、塩分が足りなくて調子を崩した教訓から持参。
ほっとする~。
飲みかけの梅こぶ茶を置いて、支度をしていたら、小さな悲鳴が聞こえた。
ミランオンニの娘さん、タソミちゃん(高校生)が、うっかり梅こぶ茶を飲んでしまったのだ。
彼女には「海の水みたい!」と言われてしまった。
やっぱり、こっちの人は塩気が苦手みたい…。ごめんね。

何だかんだで、2時頃就寝。ぽてっ。

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